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泉美木蘭
2016.4.17 05:06

配慮? 絆? 偽善? 委縮?

熊本城がジェンガみたいになっている。
石垣の石を絶妙に積み上げただけの細い柱に乗っかってる状態、
あれは一体、どういうバランスなん?
最初から、全体が崩れてもあの端の部分だけは、柱として残るように

設計されてたのかな? 不謹慎ながら、あのバランス状態に関しては
なんだか滅多に見られないすごいものを見ている気がして、この後
どうなってしまうのか気になって仕方がないです・・・。
という正直な内心を書いたら世間様に怒られるでしょうか。

小林先生のブログで、男性が、被災地での生理用品の必要を訴えて
いると知って、「えっ・・・」、と、ひるんでしまった。
そういうのは、やっぱり女性同士でこっそり相談しあって分け合うもの
というイメージがあるので・・・。
盲点といえば盲点なので、はじめて知った男性は、
「へえ! そんなことで女性は困っているのか!」
と驚いて、教え広めたくなるのだろうけど、
たとえ発案は男性だとしても、行動は女性にやってもらうとか、
現地ボランティアに女性がいないのなら、
避難民の、動ける女性を呼んで、「男がやるとアレだから」と
裏でこっそりお願いして、情報を伝達してもらって配布するとか、
それが配慮というものではないかなあと思うのでした。


しかし、一度大きな災害が起きると、いつも楽しいブログを書きたい
という
気持ちがあっても、どうしても災害に関心が寄ってゆき、
その関心を無視できないから、災害がらみの記事になってしまうなあ。
だけど、コマーシャルが一斉にACジャパンになってしまったり、
ディズニーランドのイベントや、被災地から遠く離れた地域の催しものが
自粛で中止になってしまったりってのは、「配慮」の範囲を超えている。
決して「絆」から生まれる事象ではなく、「偽善」ともこれまた違う、
世間に「委縮」して身を守る行為だと、もうみんなが知っているのだから、

考え直して打破できる人がたくさんいるほうがいいよね。

そういえば、宮藤官九郎・脚本監督×長瀬智也・主演の映画
「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」はどうなったのかな。
公開直前に長野のスキーバス転落事故が起きて、その事故をもろに
思い起こさせるシーンがあるということで、配慮して、無期限公開延期、
となってしまったままだけど
確実に笑える映画に違いないから、観たいけどな。
泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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